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心意気コラム

公開日:2025.9.3

最終更新日:2025.9.3

《社員インタビュー》どんな環境でも“今”を受け止め、目の前のことを対応し続ける

《社員インタビュー》どんな環境でも“今”を受け止め、目の前のことを対応し続ける

《社員インタビュー》どんな環境でも“今”を受け止め、目の前のことを対応し続ける

営業
寒河江 涼/2008年 中途入社

山形県高畠町出身。大学卒業後、千葉県と茨城県でビリヤード場のスタッフ・店長として勤務後、27歳の時にUターン。川島印刷に営業として入社し、米沢市エリアの営業を経験後、現在は福島エリアを担当しています。

入社の決め手

高校卒業後、関東の大学に進学しました。趣味で始めたビリヤードにハマったことがきっかけで、「この世界で生きていきたい」と思うようになり、卒業後はビリヤード場に就職しました。正社員の募集が少ない業界だったので、「アルバイトでもいいから働かせてほしい」とお願いし、まずは1年間アルバイトとして勤務。2年目からは正社員になり、店舗を異動しながら働いていました。

20代半ばで店長を任されて、売上管理やアルバイトの採用・教育をしながら、自分自身もプレイヤーとして活動するなど、いろいろな経験を積みました。楽しく働いて充実していたのですが、深夜勤務などのハードな面もあって、体調を崩したことをきっかけに地元へ戻る決断をしました。

地元に帰ってから、「さて、何をしよう?自分に何ができるかな?」と考えたときに、接客業を長くやってきた経験から、人と関わる仕事に就きたいなと思うようになりました。そんな中、川島印刷の営業職の求人を見つけました。製造業は初めてで印刷の知識もなかったけれど、パイプ役として人と人をつなぐ仕事ならこれまでの接客経験も活かせると思い、入社を決めました。

仕事とやりがい

入社して間もなく、米沢市田沢地区にある「草木塔」のパンフレット制作に携わることになりました。現地で写真を撮るために、制作スタッフと一緒に川や草木をかき分けながら草木塔を探すという、まさかのアウトドアのような仕事からのスタートでした。

営業といえば、スーツをビシッと着て打ち合わせをしたり、デスクワークをこなしたりするイメージを持っていましたが、いきなり長靴を履いて、カメラを担いで、山を登ったりして…(笑)。冒険みたいで楽しかったです。「こんなこともするんだ」という驚きと面白さがありましたし、「これから色々やっていかなきゃ」と覚悟を持つようになりました。

入社4ヶ月目には、一人で得意先を訪問するようになりました。当時は今ほど研修制度が整ってなく、座学で学べる期間はほんのわずか。知識もまだ足りなくて、わからないことばかりでした。印刷に関してクライアントの方が詳しいこともありましたが、新人とはいえ会社の代表として訪問しているので、「知りません」とは言えませんでした。まず「わかりました、できます」と引き受けて、社内に戻ってから「こういうこと言われたんですけど、わかりますか?」と先輩たちに確認したり、相談したりしながら、何とか形にしていく毎日でした。今振り返ると無茶してたなと思いますが、そうやってひとつずつ経験を積み重ねながら、知識や対応力を身につけてきました。

2009年に放送された大河ドラマ『天地人』に合わせて、米沢市にマスコットキャラクター「かねたん」が誕生しました。そのブームに乗って、社内でも何かできないかと考え、かねたんグッズ(メモ帳やシールなど)の企画・制作・販売を行うことになりました。

仕事とやりがい

これまではクライアントワークのような受注生産が当たり前でしたが、一から自分たちで商品を形にしていくことに挑戦し、チームで商品の仕様や価格を決めたりしました。作って終わりではなく、商品を広めるために売り場交渉をしながら販路を開拓したり、売上管理も行うなど、自分たちで考えながら活動していきました。

そんな中、当時の先輩から「いくら素晴らしいものを作っても、伝わらなければ”ない”のと同じ」と言われ、すごく納得したことを覚えています。商品を知らない人にとっては存在しないのと同じだから、表現や伝える手段など、”伝え方”がとても大事だと学びました。

この経験を通して、「どうやって伝えるか」「どうやって知ってもらうか」という視点で物事を考えるようになり、クライアントの立場に立つことの意味がわかるようになりました。

そして、8年前に米沢市から福島市エリアの営業担当に変わりました。福島では同業種のパートナー企業からいただく仕事が多く、これまでと求められるものが全く違うギャップがありました。

相手も印刷のプロ。質はもちろん、納期やコストにも応えることを求められる。こうした仕事を段取りよく進めていくために、これまで以上に社内への相談を密にするようになりました。

以前は「販促ツールを作って集客できて良かった」とか、「目標金額を売り上げられて良かった」といった言葉にやりがいを感じていましたが、今は「納期を守ってくれて助かった」や「頑張ってくれてありがとう」といった言葉を励みに仕事をしています。同業だからこそわかる大変さもあり、それを共感できるのは嬉しいですし、「寒河江さんだから頼みやすい」と言ってもらえると、とても励みになります。

これからチャレンジしたいこと

これからチャレンジしたいこと

新規顧客の開拓に力を入れ始めています。ただ仕事を待っている姿勢ではなく、自分から仕事を作り出すことが目標です。いきなり飛び込んで「行ってきました!」という営業スタイルは得意ではなく、そういう営業ができる人はすごいなと思います。でも、多くの人と気軽に接点を持つよりも、ちょっとしたきっかけから、少人数の方と深く関わる方が好きですし、得意でもあります。ガツガツ行動して成果を上げる、いわゆるTHE・営業のタイプに憧れはありますが、自分のスタイルでコツコツ進めていこうと思っています。

当社のデザインや成果物のクオリティは、どこでも通用すると自信を持っています。「川島印刷はこんなこともできるんだ」と、もっと多くの方に知ってもらいたいです。かねたんグッズ販売での経験で学んだ「伝えることの大切さ」を活かし、これからもっと発信の機会を増やしていきたいと思っています。

会社の好きなところ

会社の好きなところ

みんな協力的なところ。困りごとがあると、誰かしらに相談しやすいし、知識や経験が豊富な人がいるので、一緒に解決策を考えてくれます。そこが働きやすい環境や安心感につながっていると思います。

入社したての頃も、今も変わらず、「仲間がいれば何とかなる」と思いながらやりくりしてきました。やっぱりみんなが助けてくれるから、何とかなると思えているのかもしれません(笑)。

私の心意気

『どんな環境でも“今”を受け止め、目の前のことを対応し続けること』

趣味からビリヤードの世界に飛び込んだり、想定外のアウトドアの仕事に挑戦したり、環境が変化していく中でも、「今、目の前」に視線を向けることを大切にしてきました。 大変なことだけでなく、仲間がいる心強さや仕事の面白さといった“良い部分”も受け入れてきたからこそ、「なんとかなる」とその時々を越えてこられたのだと思います。

このコラムを書いた人
さとうさき

山形県鶴岡市出身。東北芸術工科大学 企画構想学科を卒業し、新卒で川島印刷に入社。8年ほどWebディレクションのお仕事を行った後、ブランディングディレクターと広報・採用担当になりました。デスクワークでもくもく作業よりも、各地に足を運び、いろいろな方とお話することが好きなタイプです。

《心意気インタビュー》よねざわ昆虫館 島貫清美さん
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