作り手の心意気を見える化する心意気デザイン

心意気コラム

公開日:2023.10.6

最終更新日:2023.10.6

コミュニケーションはまず自分を知ることから

本間かりん

コミュニケーションはまず自分を知ることから

こんにちは、制作部のほんまです。2023年8月30日に若手社員向けセミナーに行ってきました。このセミナーの対象は入社3年~5年向け。異業種間でのコミュニケーションを図ること、若手社員の社会人キャリアの形成を目的として開催された研修会です。

現在の私の悩みは、技術不足・後輩指導・組織でのコミュニケーションの取り方、そして何より自分の考えを人に伝えることです。入社3年目以降だとだんだん会社に慣れてきた頃。同じような悩みを抱えている方もいるのではないでしょうか。この研修で印象に残った部分が、少しでも参考になれば嬉しいです。

「私」と「仕事」を振り返る時間

研修は3~4人ずつのグループにわかれ、前半は社会人としての自分を知るワーク、後半はプレゼンの仕方がメインの二部構成でした。自分一人でワークをするのではなく、チームメンバーに話すことがメインだったので、主張することが苦手な私はドキドキしていました。

自分の会社はどんな会社?入社の目的は?

最初のワークはまず会社と入社理由をメンバーに共有することでした。
普段仕事をしているとなかなか振り返ることがない機会。どんな仕事をしたいのか、仕事をする上で自分が大切にしたい部分は何か。職探しをしていた頃を思い出しながらワークに取り組みました。

私が書き出した内容は以下の通りです。

  • 会社の説明

「お客様のことを第一に考え、お客様の良いところを引き出す会社」
「やりたい事、要望はすぐに通る会社」

  • 入社の理由

「他社のために喜んでもらうことに1番やりがいを感じ、会社が同じ理念を掲げていたため。」

こうして振り返ってみると、自分が働く上で何を大切にしたいのか、会社のどんな所に共感しているのかが改めて明確になりました。このワークは会社の説明をする際や、仕事に取り組む姿勢、組織を作り上げていく中での根本的な部分だと思います。

現状の自分を知る、他人から見た自分の強みを知る

仕事上での悩みをチームでシェア

他に印象に残ったことは、現状の自分が抱えている悩みをアウトプットし、乗り越える方法を考えることです。普段悩んでいてもなかなか言葉にすることはなかったので、自分が抱えている問題が可視化されたことは今後にとって解決に繋がるような時間でした。

上司との関係や部下との接し方など、他のメンバーも同じような悩みを抱えていたことが印象的でした。全く違う業種の方と仕事の悩みを共有することはなかなかない機会だったので、ただ共有するだけではなく、一緒に解決へのプロセスを考えられたことは仕事にも活かせそうです。

メンバーの良いところを共有する

他に経済産業省が掲げる社会人基礎力12個の中から、チームメンバーの長所に当てはまるところを選んで書き出すワークもありました。私が多かったのは「相手の話を丁寧に聴く」こと。講師の方からもコメントをもらい、客観的にみた自分の強みを知ることが出来ました。

ワークをするだけで自信に繋がったので、日頃から他の社員にも「良いところだな」と感じたところは伝えていきたいです。

人に「伝える」プレゼンの仕方

後半の研修では、プレゼンの「方法」よりも「伝える」ことを重視した内容でした。プレゼンの本質は聞き手に変化を求める行為で、「買いたい」「欲しい」「やっていいよ」と相手の行動を促すことが目的とのこと。私はデザインを仕事としているので、プレゼンの本質はデザインすることと同じなんだと気がつきました。情報の整理や設計がデザインの土台になっている部分と同様に、プレゼンも構成が重要ということを教わりました。

プレゼンのお題は、前半で最初に行ったワークの「どんな会社なのか」「入社した理由」を基に、就活生に向けて発表するという内容でした。

あらかじめ講師の方が準備してくださった設計の土台に沿ってプレゼン内容とスライドを作っていきます。今まで構成に関してはあまり深く考えたことがなかったので、具体的な土台があると一つの軸ができ、流れや内容も作りやすかったです。

プレゼン資料を作った後は全員の前で発表する時間が。偶然にもトップバッターになりました・・・。緊張で頭が真っ白でしたが、構成が固まっている分、話の流れもいつもよりスムーズにできました。正直大勢の前で話すことに対して苦手意識が根強かったのですが、逆に最初に話せたことで自分らしく振る舞え、経験を積み重ねる上で発表できてよかったと感じました。

川島印刷からは私の他にも3人参加していて、全員が各チームの一番最初にプレゼンをしました。面白かったのは、一人一人が会社の良いところの感じ方、伝え方の内容が違っていたところ。地域に密着している部分にスポットを当てていたり、就職活動する際での悩みに寄り添いながら話を進めていったりとどの社員もそれぞれの視点でわかりやすく話していました。同じ会社でもこんな見方があったんだなと良い刺激になりました。

私が作ったプレゼン資料です。作成時間は20分程でしたが、短時間でもここまで作れることに驚きました。▲

自分の気持ちを伝えることへの苦手意識

研修が終わった後に懇親会があり、プレゼンの研修をしていただいた講師の方と深く話す機会がありました。

私はこれまで人前で話す機会は多かったのですが、一向に慣れず、むしろどんどん苦手意識が強くなっていく一方でした。少人数のグループでさえ、話そうとすると頭が真っ白になって無意識に声が小さくなり、息が詰まったりすることがあります。「こんなことをしたい」とアイディアが浮かんですぐ実行したくなるタイプなのもあり、最近仕切る役割が増えていました。そんな中で、今後仕事をしていく上で本当にやっかいな悩み事だったので、この機会に講師の方に相談してみました。

「“きちんと”“ちゃんと”話そうとしなくてもいい。わからない人は相手から聞いてくれるから。だから大丈夫!」

そんな言葉とともに、ほんまさんの発表、一番だったのに落ち着いていて良かったよ!と笑顔で言っていただきました。「人前で話すからにはちゃんとしなきゃ」「完璧にしなければ」と思い込みやすい私にとって、不安から安堵に変わった言葉でした。

プレゼンを研修テーマにしている講師の方でさえ、「うまくできたかな」「もっとこうしたらよかったな」と反省することはよくあるとのこと。研修から半月経った今も苦手意識は根強いですが、この言葉をお守りにして、どんどん人前で話す場数を増やして慣れていきたいと思います。

ひとりで抱え込みがちだからこそ

私は川島印刷に入社するまで、組織で働くことがほぼない状態でした。会社に入った当初は基本的なコミュニケーションの取り方や声のかけ方がわからなかったり、仕事も任されたからには一人で最後まで完遂しなければと、他の人への頼り方がわからず悩んだ日も多かったです。

この研修を振り返ってみると、まず自分の現状を把握すること、チームに共有すること、他の人が何を考えているのか、悩みを知ることの大切さを感じました。自分が大切にしていること、課題だと感じていることを自覚しなければ、何が問題なのかすら不透明で相手に伝えることもできません。

研修で取り組んだ中でも、悩みを共有し、解決まで考えるワークは社内でも実践できそうです。気づいた部分は行動に移し、自分もチームも居心地の良い環境作りを考えていきたいと思います。

このコラムを書いた人
本間かりん

山形県鶴岡市出身。県内の大学院を卒業後、職種を転々としているなかで「誰かを喜ばせることにパワーがみなぎる」ことに気がつき、好きなことを活かしたいと川島印刷に入社。面白い社員がたくさんいるお陰で毎日必ず笑っています。絵を描くことが好きで展示をしたりマルシェに出たりも。食べることも好きで、米沢のカフェを制覇することが夢。人見知り・コミュニケーションの苦手克服と、視野を広げるために色んな体験をするのが最近の目標。

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