こんにちは、営業部営業企画課のさとうです。
普段、私はWebディレクターとしてお仕事をしています。Webディレクターのお仕事はクライアントとのやり取り、プロジェクトの進行管理、品質管理…など、広く多岐にわたります。その中で、今まで特に力を入れていたところが「情報設計」です。今回は私が考える情報設計の必要性についてお話したいと思います。
情報設計をする理由
私が情報設計をすることで目指すのは次の2つです。
- クライアントの想いが伝わりやすいこと
- エンドユーザーが見て、理解しやすいこと
例えば、この動物のイラストを見てください。どの動物に目が行きますか?
これだけたくさんの動物が並んでいると、最初に目に入った動物は見た人によって違います。
しかし、実は私は皆さんに「クマ」を最初に見てほしかったのです。その想いは伝わっていましたか?これだと伝わりませんよね。
では、次のようなイラストだとどうでしょうか?
これだけあからさまに「クマ」だけが大きいと、自然に目に入りますよね。
- クマを見てほしいこと→「クライアントの想いが伝わりやすいこと」
- クマを見つけること→「エンドユーザーが見て、理解しやすいこと」
クライアントが何を伝えたいかを理解して、どう落とし込むと伝わりやすいかを考える。これが情報設計をする理由です。
もう一つ例をあげます。世界中で人気の絵本「ウォーリーを探せ」。この本を見て一瞬でウォーリーを見つけられる方はどのくらいいるでしょうか?この絵本はなかなかウォーリーが見つからないからおもしろいのですが、印刷物やWebなどの販促ツールに置き換えてみましょう。
- クライアントの想いが伝わりやすいこと=「ウォーリーを見つけてほしいこと」
- エンドユーザーが見て、理解しやすいこと=「ウォーリーを見つけること」
ウォーリーが探しづらいということは、伝えたいことが伝わりにくいということです。絵本だとおもしろいかもしれませんが、販促ツールだと「結局何を伝えたいんだ?」となるわけです。
デザインを考える前に情報設計を考えよう
最初のイラストのように「動物がたくさんいることを知ってほしい」のか「数ある動物の中でクマを見てほしい」のか、あるいは「動物にはいろいろな色があることを知ってほしい」のか…。目的によって適切なデザインは変わってきます。
↓動物がたくさんいることを知ってほしい
↓数ある動物の中でクマを見てほしい
↓動物にはいろんな色があることを知ってほしい
制作会社に販促ツール制作を依頼するときに「こんなデザインにしたい」「カッコよくしたい」といったような希望をお聞きすることがありますが、どんなにカッコいいデザインでも「伝わらない」デザインはもったいないと思います。
伝わるデザインにするために、まずは「誰に」「どんなことを伝えたいか」から考えてみませんか?ぜひ、私たちに皆さんの会社やサービスにかける熱い想いをお聞かせください。